【プリンター】ユーザー定義の用紙サイズ設定をコピーする方法【レジストリ設定】
2020.11.03
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今回はプリンターや複合機の印刷設定で設定できるユーザー定義の用紙サイズ設定のコピー方法を紹介します。
コピペで使えるBATも用意してありますので、良かったら使ってください♪
ユーザー定義の用紙サイズ設定とは
プリンターの設定で、任意のサイズの用紙を設定することができます。
例えば、自社製の封筒や請求書などなど。
このような設定を
ユーザー定義の用紙サイズ設定といいます。
設定方法はWindows10の場合、
スタートボタン→Windowsシステムツール→コントロールパネル→デバイスとプリンタ→どれでもいいのでプリンターを左クリック
→上部に「
プリントサーバープロパティ」が出てくるのでクリック
その後は用紙タブで赤枠箇所を変更し、保存します。
これで、用紙サイズ設定については完了です。
なお、
用紙サイズ設定の情報はレジストリに書き込まれますので、 確認するにはまずレジストリエディタを開きます。
「Windowsマーク」キーと「R」キーを同時押し→ファイル名を指定して実行の画面が出たら、 「regedit」と入力してエンターを押すと開くことができます。
その後、用紙サイズ設定箇所である
「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Print\Forms」
まで移動させると、 設定した用紙サイズ設定が存在することが分かります。
なぜ設定をコピーする必要があるか
コピーが必要な状況ですが、よくあるのは社内のパソコンの交換時です。
後述の設定のコピー方法を使えば、 新しいパソコンを使うときに、以前使っていたユーザー定義の用紙サイズ設定を引き継げます。
ユーザー定義の用紙サイズ設定のコピー方法(手動)
コピー方法はざっくり以下になりますので、それぞれ解説していきます。
- コピー元のパソコンからレジストリのユーザー定義の用紙サイズ設定をエクスポート
- コピーする前にレジストリを念の為バックアップ
- ユーザー定義用紙設定をインポート
- Print Spoolerの再起動、もしくはパソコンの再起動
1.コピー元のパソコンからレジストリのユーザー定義の用紙サイズ設定をエクスポート
まず前述で説明したとおり、コピー元のパソコンでレジストリエディタを開き、
「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Print\Forms」まで移動させます。
そこで、レジストリエディタの左上の「ファイル」→「エクスポート」で ユーザー定義の用紙サイズ設定をエクスポートすることができます。
2.コピーする前にレジストリを念の為バックアップ
パソコン設定に少し詳しい方は、そもそもレジストリをいじっても大丈夫?と不安になりますよね。
レジストリを変に誤っていじると、最悪パソコンが動作しなくなります。
プリンターの設定部分であっても、印刷できなくなったら困りますので、 念のためにバックアップは取っておきましょう。
操作方法は前項と同じで、コピー先のパソコンでレジストリエディタを開き、
「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Print\Forms」まで移動させます。
そこで、レジストリエディタの左上の「ファイル」→「エクスポート」でユーザー定義の用紙サイズ設定をエクスポートし、バックアップとします。
3.ユーザー定義用紙設定をインポート
次にコピー元のパソコンからコピー先のパソコンへ設定をコピーします。 コピー先のパソコンでレジストリエディタを開き、 「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Print\Forms」まで移動させます。
そこで、レジストリエディタの左上の「ファイル」→「インポート」で ユーザー定義の用紙サイズ設定をインポートし、コピー完了です。
なお、コピー方法は上書き(なければ追加、あれば上書き、元々あるもので名前が被ってなければ何もしない)です。
4.Print Spoolerの再起動、もしくはパソコンの再起動
次にこのままだとプリンターに設定が反映されないので、
スタート→管理ツール→サービスから、「Print Spooler」を右クリックし「再起動」します。
パソコンを再起動しても、Print Spoolerは再起動されるので面倒でしたらそちらでも大丈夫です。
これで、一連の作業は完了です。
ユーザー定義の用紙サイズ設定のコピー方法(BAT)
前項では一つ一つ手作業で行うやり方で、 ユーザー定義の用紙サイズ設定のコピー方法を紹介しましたが、
社内の端末リプレースの際など複数台やるのは大変な場合のために、
コピペで使えるBATを紹介します。
以下をテキストにコピペしてご使用ください。
やっている内容は、前項の「ユーザー定義の用紙サイズ設定のコピー方法(手動)」と同じです。
ユーザー定義抽出.bat(旧パソコンで使用)
@REM 管理者権限で実行すること
ECHO OFF
SET DEF_DIR=C:\USERDEF
ECHO ユーザー定義出力
REG EXPORT HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Print\Forms %DEF_DIR%\UserDef_New.REG
PAUSE
ユーザー定義変更.bat(新パソコンで使用)
@REM 管理者権限で実行すること
ECHO OFF
SET DEF_DIR=C:\USERDEF
ECHO レジストリバックアップ
REG EXPORT HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Print\Forms %DEF_DIR%\UserDef_Backup.REG
ECHO ユーザー定義インポート
%WINDIR%\REGEDIT %DEF_DIR%\UserDef_New.REG
ECHO PrintSpoolerの再起動
NET STOP SPOOLER
NET START SPOOLER
PAUSE