応用情報技術者試験に頻出するリアルタイムOSについてまとめました。
リアルタイムOS
リアルタイムOSとは
リアルタイムOS(Real Time Operating System:RTOS)とは、主に組込みシステムで使用されるリアルタイムシステムのためのOSです。
組込みシステムとは、家電、携帯電話、自動車など所謂パソコンではない機器に組み込まれるシステムで(パソコンは汎用システムといいます)、
リアルタイムシステムとは、限られた時間内に処理を行うことを目的としたシステムです。
スケジューリング
主にイベントドリブンプリエンプション方式を用います。
他のタスクを実行している最中であっても、優先度の高いタスクを実行させるために強制的にタスクを切り替えます。
逆に時間ごとにタスクを変え、順番に実行していく方式をラウンドロビン方式といいます。
演習問題
実際の試験の過去問を解いてみましょう。
応用情報技術者試験 令和元年秋期 午前問5 問題
IPA 応用情報技術者試験(AP) 問題より 問5 組込みシステムにおけるリアルタイムシステムにおいて、システムへの入力に対する応答のうち、最も適切なものはどれか。 選択肢 ア OSを使用しないで応答する。 イ 定められた制限時間内に応答する。 ウ 入力された順序を守って応答する。 エ 入力時刻を記録して応答する。 |
応用情報技術者試験 令和元年秋期 午前問5 解答
リアルタイムシステムとは、限られた時間内に処理を行うことを目的としたシステムです。よって、
ア OSを使用しないで応答する。
→リアルタイムOSを使用します。
イ 定められた制限時間内に応答する。
→リアルタイムシステムの特徴です。
ウ 入力された順序を守って応答する。
→優先度の高いタスクを実行します。
エ 入力時刻を記録して応答する。
→時間を記録ではなく、時間内に応答することが特徴です。
以上から、答えは「イ」となります。
リアルタイムOSの解説は以上です。
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