今回は、不良セクタのあるディスク(HDD・SSD)をコピーして新しいディスクに交換する方法を紹介します。
紹介する方法は、ディスクコピー機(デュプリケーター)を使う方法と、フリーのコピーソフト(クローンソフト)を使う方法です。
- コピーソフトを使いディスクを交換しようとしたが、不良セクタでエラーと出て、先に進まない
- ディスクコピー機を買ったのに、エラーでコピーが進まない。
といった悩みのある方は是非ご覧ください♪
不良セクタとは
不良セクタとは、ディスク(HDDやSSD等)に障害が起きて利用できなくなったセクタのことです。
不良セクタにもソフト的破損と、物理的破損があり、以下のように対処方法が異なります。
- ソフト的破損 → チェックディスクで修復(コマンドプロンプトで「CHKDSK /F」)等
- 物理的破損 → 修復不可能のため、新しいディスクにコピーして交換
物理的破損があると、コピーソフトやディスクコピー機を使った際にエラーが発生し、先に進めませんので今回の記事ではその対処方法を紹介します。
また少し脱線しますが、パソコンの不具合の場合、前述のとおりソフト的破損の場合もあるので「パソコンの調子が悪い。おそらくこれはディスクの不具合だ!」と思っても、すぐにディスクのコピーをせずに事前に一度チェックディスク等で直らないか確認しておくことをおすすめします。
[有料]エラースキップ機能搭載のディスクコピー機(デュプリケーター)を使用
私のおすすめは、エラースキップ機能搭載のディスクコピー機を使用する方法です。
おすすめ理由は以下になります。
- PC不要で、ディスクを差し込んだらボタン一つでコピーが可能。初心者の方でも簡単
- 社内のITインフラ部門の方など、頻繁にディスクを交換する必要がある場合や、急な対応が必要な場面ではすぐ対応できるので大活躍
購入する際の注意点
注意点は、以下の2点になります。
- 必ず「エラースキップ機能搭載」と書かれている製品を選ぶ
搭載してないものも当たり前に売られており、そういった製品を買ってしまうと不良セクタがあった場合エラーで止まってしまいコピーできません。 - コピー先のディスクがコピー元のディスクよりも小さいと使えない
コピー可否については以下のとおりです。
コピー可否 | コピー元ディスク | コピー先ディスク |
---|---|---|
○(同容量) | 2TB | 2TB |
○(コピー元<コピー先) | 1TB | 2TB |
×(コピー元>コピー先) | 2TB | 1TB |
どの製品を選ぶと良いかですが、
以下は私も使ったことがあり、エラースキップ可能なことは確認済みなのでおすすめです。
使用方法
- 事前準備として、パソコンから現在使用しているディスクを抜き、新しいコピー先のディスクを用意する。
前述のとおり容量はコピー元よりも大きいものを用意してください。 - ディスクコピー機にディスクを差し込み、コピーボタンを押す
※ディスクを差し込む際はコピー元とコピー先を間違えないように注意してください。 - 数時間まったらコピーが完了するので、新しいディスクをパソコンにセットし、(必要な場合は)WindowsやOfficeのライセンス認証をして交換作業完了
ディスクコピー機の紹介は以上になります。
無料でコピーしたい方や、コピー元よりもコピー先のディスク容量が小さい場合は次項をご覧ください♪
[無料]コピーソフト(クローンソフト)を使用
コピーソフトを使用する方法です。
コピーソフトはこんな場合におすすめです。
- 無料でコピーしたい場合
- コピー元のディスクよりもコピー先のディスクの容量の方が小さい場合
(ソフトだとディスクをまるごとコピーするわけではなく、入っているデータ分をコピーできるため、コピー先のディスク容量はコピー元のデータ分あればコピーできます)
コピーソフトも色々あるのですが、不良セクタをスキップできるソフトは
「AOMEI Backupper Standard」です。
他サイトになりますが、使い方については以下が参考になると思います。
多趣味のんびり日記帳:AOMEI Backupper Standard 使い方とSSDへ(交換)クローンする(まるごとバックアップ)方法
なお、コピーソフトは無料ですが、ノートパソコンの場合コピーする際にコピー先のディスクを外付けする必要がありますので、以下のようなパソコンとディスクを繋ぐSATA-USB変換ケーブルが必要になってきますのでご注意ください!
デスクトップパソコンの場合、コピー元とコピー先のディスクをマザーボードに両方つなげればよいのでSATA-USB変換ケーブルは不要です。
ただ、マザーボードに繋げるSATAケーブルが別途必要になりますので、余分に持っていなければ用意してください。
(自作パソコンの方は、マザーボード購入時等で余分についていることがあるので確認してくださいね)